大きすぎるバストサイズを小さくする手術。希望のサイズに合わせて余剰な皮膚や脂肪を切除し、小さくします。カウンセリング時にしっかりとご希望をお伝えください。また大きすぎるバストは加齢の影響を受けやすく、下垂してしまう可能性が高くなります。この乳房縮小術は下垂してしまったバストを修正する乳房つり上げ術とともに適用されることもあります。
手術時間 | 約3時間 |
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術後の腫れ | 約1週間 |
回復期間 | 1〜2週間 |
術後の通院 | 4日後・1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後に再診 |
料金(税込) | ¥1,100,000 |
乳房縮小術 治療詳細
様々な手法がありますが、基本的には乳腺、皮膚、皮下脂肪の一部を取り、きれいな形を作ります。バストは皮膚・脂肪組織・乳腺で形作られています。小さくして、つりあげるには、この3つの組織をバランスよくつり上げることが必要です。バストが下垂してる場合、バストの上部の組織が足りなくなっていますのでその部位をふっくらときれいにすることにより、ハリのあるバストをつくることができます。
どの方法が最も適当かはカウンセリング時に状態を拝見し、最適な手法を選択します。
1:乳輪の周囲の切開からバストをつり上げる方法
バストの下垂の程度が軽度ー中等度のかたに適してます。乳輪の周囲を切開して、皮膚をドーナッツ状に切除してバストの皮膚を引き締めてアップさせる方法です。この方法では乳輪の大きさも小さくすることが可能です。また、バストを小さくする場合は乳腺・脂肪組織を切除し小さくすることが可能です。脂肪吸引を併用することもあります。傷は乳輪の周囲だけですから目立ちません。
2:乳輪周囲の切開と縦あるいは斜めの皮膚切開でつり上げる方法
下垂の程度が中度ー高度なかたに適してます。1で説明した方法にたるんだ皮膚をもう少し切除して、バストを引き締める方法です。 乳輪を小さくすることも可能ですし、バストを小さくする場合は乳腺・脂肪組織を切除し小さくすることが可能です。脂肪吸引を併用することもあります。欠点は1の方法に比べて、傷が長くなることです。
3:乳輪の周囲とバストの下の横の切開からつり上げる方法
下垂の程度が中度ー高度なかたに適してます。1の方法にバストの下方の切開を加えた方法です。2のようにバストを横切る傷はいやだという方に行います。
この方法も乳輪・バストの大きさを自由に変えることが可能です。ただしバストの下の横の傷が少し長くなります。
この他に、脂肪吸引を併用する手術法もあります。脂肪組織もバストの構成組織の一部。この割合が大きいときは脂肪吸引を併用します。傷を小さくするためにも優れた方法です。ただし、皮膚の弾性がかなり低下している方は、多くの脂肪吸引をすると皮膚がたるむ可能性があります。適応をしっかり考慮した上で手術法を考えるべきです。
乳房縮小術 手術の実際
【Round法】
軽度の下垂に対する手術。乳輪の周りの皮膚をドーナツ状に切除し、巾着のように縫い縮めることで、下垂を修正します。
軽度の下垂に対する手術。乳輪の周りの皮膚をドーナツ状に切除し、巾着のように縫い縮めることで、下垂を修正します。
1:切開範囲のマーキングを行う
2:マーキングしたラインに沿って、表皮と余剰脂肪を切除する
3:乳腺組織や脂肪などを集めて、上方に移動サせながら、切開の外周を巾着縫合
4:外周表皮は巾着縫合により、乳輪の周囲に寄ってくる
5:乳輪周囲で再び縫合を行ない、終了。傷跡は乳輪周囲に隠れるため、ほとんど目立たない
【Vertical法】
中程度の下垂の場合に適用になる手術です。乳輪周囲だけでなく、乳房下部までを切開し、脂肪を除去します。
中程度の下垂の場合に適用になる手術です。乳輪周囲だけでなく、乳房下部までを切開し、脂肪を除去します。
1:乳輪周囲から乳房下部に掛けて切開する範囲をデザイン
2:理想のラインまで乳房を引き上げる
3:切開ラインに沿って、皮膚を切除する
4:乳房下部の余剰脂肪と乳腺を一部切除。切除量は下垂の程度により決定
5:左右の脂肪層を縫合
6:皮膚を縫合し、終了。傷跡は乳輪周囲と縦方向の傷跡のみ。
【逆T字法】
下垂が重度の場合に適応となる手術。乳輪周囲から乳房下部に掛けて、錨型のように皮膚を切開し、バストを形成します。縫合後に逆T字の傷跡が出来るため、このように呼ばれています。確実にバストを挙上出来る反面、傷跡が大きいため、現在ではあまり行われていません。
下垂が重度の場合に適応となる手術。乳輪周囲から乳房下部に掛けて、錨型のように皮膚を切開し、バストを形成します。縫合後に逆T字の傷跡が出来るため、このように呼ばれています。確実にバストを挙上出来る反面、傷跡が大きいため、現在ではあまり行われていません。
1:切開範囲のマーキングを行う
2:デザインに沿って、乳房の表皮と余剰脂肪を切除
3:乳房下部から余剰脂肪や乳腺の一部を切除する
4:切開を行った範囲を逆T字になるように縫合していく。その際、上部の円形の部分に乳輪が来るように挙上する
6:乳輪周囲、乳房下部に掛けて丁寧に縫合を行ない、終了