再生医療の技術を用いて、最終的に自分の骨に置き換わる画期的な人工骨。従来のセラミックなどの人工物挿入や、他部位からの移植治療で懸念されていた感染症のリスクや採取箇所への侵襲などをほぼ払拭することができます。この方法は、当クリニックオリジナルの方法で、大学での研究テーマを応用してオリンパスとの共同研究を行ったものです。
手術時間 | 2〜4時間 部位により異なる |
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術後の腫れ | 2〜3週間 |
回復期間 | 2〜3週間 |
術後の通院 | 4日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に再診 |
料金 | 1,260,000円~ 詳細は価格表を参照 |
再生医療骨 施術詳細
従来、骨の欠損に対しては自身の骨の一部を移植する方法や、ある程度まで骨に吸収されるβ-リン酸三カルシウムという素材を利用したβ- TCPという人工骨を利用していました。しかし骨移植の場合、採取量に限界があるほか、採取箇所に余分な傷が出来てしまうという問題があり、β- TCPも十分な骨形成を得ることはできませんでした。そこで、新たに考えだされたのが再生医療骨です。これはβ- TCPに、患者の血液から採取した多血小板血漿(以後PRP)と骨髄、粘度を出すためのフィブリンという物質を混ぜ合わせて作られます。
移植後はβ- TCPを足場にして、PRPに含まれる成長因子と骨髄が反応して、新たな骨細胞を形成、増殖していきます。
β- TCPは骨が出来ていく過程で自然に患者自身の骨に吸収されていくため、体内に異物を残すことなく、骨の欠損を修復することが可能です。口唇口蓋裂形成など骨の欠損のほか、骨にボリュームを出す輪郭形成治療など様々な利用法が考えられています。
再生医療骨の術後経過
術後1週間:移植した人工骨がハッキリと確認できる
術後1ヵ月:人工骨が徐々に自己の骨細胞へと変化してきている様子が見て取れる
術後3カ月:移植した人工骨が完全に自己の骨細胞に置き換わっている